「かくかくしかじか」は、詳しい内容を省いて事情だけを伝えたい時に使われる便利な言葉です。
「かくかく」は「こうこう」、「しかじか」は「このように・あのように」を示す古い表現です。
そして、長くなる説明をまとめたい場面にぴったり。
この記事では、日常で使える例文から、丁寧に言い換えたビジネス表現までわかりやすく紹介します。
また、東村アキコさんの漫画「かくかくしかじか」に込められた思いについても触れながら、この言葉が持つ奥行きも一緒に見ていきます。意味だけでなく、実際の使い方まで知りたい時におすすめです。
「かくかくしかじか」の意味は?一言でわかる説明
「かくかくしかじか」は、「具体的な内容の代わりに伝える時の言い方」という意味です。
また、「かくかく」と「しかじか」にも、それぞれ意味があります。
「かくかくしかじか」はどんな時に使う?
例えば私が使うならば、こういう場面を想定します。
- 詳しい事情を省きたい時
- 長くなる説明をまとめたい時
- 相手に話の流れだけ伝える時
日常でよく使う例文
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かくかくしかじかで、明日は参加できません。
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かくかくしかじかという事情があって、間に合いませんでした。
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かくかくしかじかで、引っ越すことになりそうです。

もう少し丁寧な言い方をすると、ビジネスにも使えます。
「かくかくしかじか」をタイトルに使った漫画とは?東村アキコが描いた“本音”の物語
漫画「かくかくしかじか」は、作者・東村アキコさんと恩師との日々を綴ったものです。
集英社発行の「Cocohana」という雑誌で、2012年1月~2015年3月まで連載されていました。
東村アキコさんが、女版まんが道を描こうと思って描いた作品です。
作中、絵画教室で私の教え子「佐藤さん」としても出てくる、漫画家のはるな檸檬ちゃん[注2]とハワイに旅行に行って。帰りの飛行機のなかで「今度の連載は、女版『まんが道』[注3]みたいな感じで描こうと思ってて」という話をしたら、彼女が「日高先生のこと、描かないんですか?」って言ったんですよ
引用元:このマンガがすごい WEB
2025年現在、大泉洋さん、永野芽郁さん主演で映画が公開されました。
映画については、こちらの記事で書いています。
ぜひ、見てみてください。

漫画「かくかくしかじか」に込められた意味とは?東村アキコが伝えたかったこと
「かくかくしかじか」で、東村アキコさんは何を伝えたかったのでしょうか?
その時は気づけないかもしれないけど、自分を導いてくれる人の大切さをみんなに気づいてほしいという気持ちはありますね。
引用元:このマンガがすごい WEB
東村アキコさんにとって、恩師は導いてくれる人だったんですね。
おそらく、これまでの人生で切っても切れない関係だったんだと感じました。
まとめ
「かくかくしかじか」は、詳しい内容を省いて事情だけを伝える時に使う言葉です。
「かくかく」は「こうこう」、「しかじか」は「このように・あのように」を示す古い言い方です。
説明を短くしたい場面にぴったり。例えば、日常では「かくかくしかじかで参加できません」など、話の流れだけ伝えたい時によく使われます。また、丁寧に言い換えればビジネスでも自然に使えます。
さらに、この言葉をタイトルにした東村アキコさんの漫画「かくかくしかじか」では、作者が恩師との日々を振り返り、導いてくれる人の大切さを描いています。
2025年に映画化もされ、多くの人に共感を呼んでいます。「かくかくしかじか」は単なる省略表現ではなく、作品を通して“人生で大切な人”を思い出させてくれる言葉でもあります。


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