『かくかくしかじか』に描かれる“嘘”とは、いったい何を意味しているのでしょうか?
スパルタな恩師・日高先生と、夢を追う主人公アキコ(東村アキコ)との9年間の実話をもとに描かれた本作。
その中には、アキコが抱える「許されない嘘」や後悔が、物語の大きな軸として存在しています。
一見厳しく見える日高先生の本当の姿とは? なぜアキコは恩師に“嘘”をつき、そのことを「残酷」と表現したのか?
この記事では、『かくかくしかじか』の核心に迫る“嘘”の意味を、日高先生との関係を通して丁寧に解説。
物語をより深く味わいたい人にこそ、読んでほしい内容です。
『かくかくしかじか』の“許されない嘘”とは?初心者にもわかる明子の後悔とその意味
主人公(後の東村アキコさん)の、許されない嘘の意味は、本人の後悔だと思います。
というのも、映画に関する記事や、東村アキコさんのインタビューを調べましたが、これといった情報はありません。
もしかしたら、ネタバレを避けているのかもしれません。
ただ、マンガを読んだり、特報動画から主人公のついた嘘と残酷と表現される理由などを、
原作を軽くしか読んだことのない私が考察します!
私が想像する、映画の中での主人公が恩師(日高先生)についた嘘は2つ。
- 漫画家になることを目標に大学に行ったのにマンガを書いていなかったこと
- 引っ越す本当の気持ちを恩師に伝えなかったこと
この考察、合っていると思いますか?
また、恩師は全く嘘をつかない人でした。
そんな人に、嘘をついてしまった、きちんと向き合うことをしなかった後悔を、
主人公目線で語る時に残酷という表現になったんじゃないかと、私は思います。
「かくかくしかじか」の日高先生は本当に怖い?“嘘”との声や真の姿を考察!
「かくかくしかじか」に登場する、恩師・日高先生はとても純粋で、まっすぐな人です。
そして、日高先生のスパルタな面ばかり描かれているので、本当は違うんじゃないかと言われています。
原作を読んでいてわたしが感じたことは、本当は愛が深い方なんじゃないかということです。
最初は明子も怖がっていましたが、次第に日高先生の愛情に気付きます。
生徒には夢を叶えてほしいという想いが人一倍強いから、全力で応援する。
その結果、情熱が強いからこそ、勢いよく見えるんじゃないでしょうか。
私は、すごく生徒思いな先生なんだろうなと感じました。
『かくかくしかじか』明子が抱えた“残酷な嘘”の意味とは?
主人公がついた嘘を、映画で残酷と表現されたのは本人の後悔が強いからだと私は思いました。
原作は、作者東村アキコさんの自伝です。
自伝とは、自分の人生や体験を元にしたお話のこと。
東村アキコさんは、恩師日高先生にしたことを後悔しながら生きています。
私は不義理をしたまま離ればなれになってしまって、ああ、まずかったなぁと思いながら生きてて。
引用元:このマンガがすごい!Web
今まで自分に良くしてくれた先生に対し、当時の東村アキコさんは逃げてしまった。
今なら先生の言っていたことも理解できるが、当時は分からなかった。
本当は直接伝えたいけれど、自分が本心を言えるようになった頃には、先生はいなかった。
個人的に残酷だと表現された理由は、こういうことなんだと思います。
あなたには大事な人がいますか?
ちゃんと自分の気持ち、伝えられていますか?
誰しも、後悔することあると思います。
そういう気持ちを揺さぶる映画になっているんじゃないかと、私は考察します。
「かくかくしかじか」許されない嘘とは?映画の軸を考察
「かくかくしかじか」許されない嘘とは、主人公アキコが最も後悔していることです。
東村アキコさんは、恩師との想い出をずっと描けずにいました。
そんな東村アキコさんが、9年間にわたる恩師との実話をマンガにしたのが、「かくかくしかじか」です。
アキコは恩師に不義理をしたことを、ずっと後悔しています。
マンガでは、作中でずっと恩師・日高先生に謝っているシーンがあります。
今回の映画の軸となる許されない嘘とは、主人公のアキコがお世話になった日高先生にお礼が言えなかったことなんじゃないでしょうか。
映画「かくかくしかじか」は、主人公アキコと、おんし・日高先生との関係を軸に描かれています。
東村アキコさんがずっと描けずにいた、恩師との9年間の想い出が明かされます。
人気漫画家の人生を変えた9年間とは、気になりますね!
許されない嘘の真実、なかなかネットで検索しても出てきませんよね。
私の情報も考察に過ぎませんが、「かくかくしかじか」許されない嘘とは、アキコが日高先生にした不義理だと思います。
『かくかくしかじか』大学時代の嘘と葛藤|描かなくなった漫画家の夢と恩師への後悔
主人公は、漫画家になると言って美大に入ったのに、実際はマンガを書いていませんでした。
漫画家を夢見た主人公は、高校時代に恩師と出会います。
そこから恩師は、主人公のために二人三脚で受験の手伝いをしてくれます。
見事合格したのですが、大学での生活は遊んでばかり。
ついに、大学生活4年目を迎えます。
地元に帰るか、今の環境で就職するか、周りからはそう悩んでいると思っていましたが、
原作を読んだ私は、恩師に会わないように地元に帰らない理由を作ろうとしているように見えました。
しかし、今の環境での就職が上手くいかず、主人公は地元に戻ることになります。
あれだけ自分と向き合って、大学合格まで尽くしてくれた恩師に合わせる顔がなかったんだろうなと感じました。
『かくかくしかじか』主人公が嘘をついて地元を離れた理由|夢と恩師への想いとは?
主人公は、再び漫画家を目指すために、恩師に嘘をついて地元から引っ越します。
地元に戻って就職しますが、まだ漫画家になることは諦めていません。
働きながらお金を貯めて、ついに資金が集まりました。
しかし、恩師に話すと絶対に反対されると考えた主人公は、内緒で地元から飛び出します。
恩師に本心を伝えられなかった理由は、おそらくまっすぐ向き合ってくれていたからだと思います。
私も、自分の夢のために全力で応援してくれて、でも努力をしない自分という状況だったら、逃げたくなるかもしれません。
とにかく、先生のために本気で夢を叶えようと、ひとりになる環境をつくるかもしれません。
あなたならどうしますか?
引っ越したことで、主人公の人生は好転していきます。
『かくかくしかじか』に隠された“嘘”の意味とは?日高先生との感動実話を解説
『かくかくしかじか』に登場する恩師・日高先生は、スパルタに見えるけれど本当はとても愛情深く、生徒思いな人物。
主人公・アキコ(東村アキコ)は、そんな先生の支えで漫画家を目指しました。
でも、アキコは大学で漫画を描かず、先生に本音を伝えられないまま地元を離れてしまいます。
その“嘘”や不義理が、彼女にとって一生忘れられない「許されない嘘」になったんです。
映画や原作では、この“嘘”が「残酷」と表現されていて、それは恩師のまっすぐさに向き合えなかった後悔から来ているのかもしれません。
つまり『かくかくしかじか』は、夢・葛藤・嘘・後悔を通して、恩師との絆を描いた感動の実話。
日高先生の「本当の姿」と、アキコが抱える「嘘」の意味を知ると、作品の深さがより伝わってきます。
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