映画『かくかくしかじか』嘘の意味とは?東村アキコの後悔を考察

映画『かくかくしかじか』に登場する“嘘”は、どんな意味を持っているのでしょうか?

あなたには、夢を語りながら努力できなかった自分、恩師に本音を言えなかった自分への後悔はありませんか?

東村アキコさんの自身の人生を描いた「かくかくしかじか」に登場する、残酷な嘘について考察しました。

原作の描写を元に解説していますので、読んだことがなくても共感できること間違いなし!

ぜひ、一緒に読み解いていきましょう。

 

『かくかくしかじか』の“許されない嘘”とは?初心者にもわかる明子の後悔とその意味

主人公(後の東村アキコさん)の、許されない嘘の意味は、本人の後悔だと思います。

というのも、映画に関する記事や、東村アキコさんのインタビューを調べましたが、これといった情報はありません。

もしかしたら、ネタバレを避けているのかもしれません。

 

ただ、マンガを読んだり、特報動画から主人公のついた嘘残酷と表現される理由などを、

原作を軽くしか読んだことのない私が考察します!

私が想像する、映画の中での主人公が恩師(日高先生)についた嘘は2つ

  1. 漫画家になることを目標に大学に行ったのにマンガを書いていなかったこと
  2. 引っ越す本当の気持ちを恩師に伝えなかったこと

この考察、合っていると思いますか?

 

また、恩師は全く嘘をつかない人でした。

そんな人に、嘘をついてしまったきちんと向き合うことをしなかった後悔を、

主人公目線で語る時に残酷という表現になったんじゃないかと、私は思います。

 

『かくかくしかじか』大学時代の嘘と葛藤|描かなくなった漫画家の夢と恩師への後悔

主人公は、漫画家になると言って美大に入ったのに、実際はマンガを書いていませんでした。

漫画家を夢見た主人公は、高校時代に恩師と出会います

そこから恩師は、主人公のために二人三脚で受験の手伝いをしてくれます

見事合格したのですが、大学での生活は遊んでばかり。

ついに、大学生活4年目を迎えます。

地元に帰るか今の環境で就職するか、周りからはそう悩んでいると思っていましたが、

原作を読んだ私は、恩師に会わないように地元に帰らない理由を作ろうとしているように見えました。

しかし、今の環境での就職が上手くいかず、主人公は地元に戻ることになります。

あれだけ自分と向き合って、大学合格まで尽くしてくれた恩師に合わせる顔がなかったんだろうなと感じました。

 

『かくかくしかじか』主人公が嘘をついて地元を離れた理由|夢と恩師への想いとは?

主人公は、再び漫画家を目指すために、恩師に嘘をついて地元から引っ越します。

地元に戻って就職しますが、まだ漫画家になることは諦めていません

働きながらお金を貯めて、ついに資金が集まりました。

 

しかし、恩師に話すと絶対に反対されると考えた主人公は、内緒で地元から飛び出します

恩師に本心を伝えられなかった理由は、おそらくまっすぐ向き合ってくれていたからだと思います。

私も、自分の夢のために全力で応援してくれて、でも努力をしない自分という状況だったら、逃げたくなるかもしれません。

とにかく、先生のために本気で夢を叶えようと、ひとりになる環境をつくるかもしれません。

あなたならどうしますか?

 

引っ越したことで、主人公の人生は好転していきます。

 

『かくかくしかじか』明子が抱えた“残酷な嘘”の意味とは?

主人公がついた嘘を、映画で残酷と表現されたのは本人の後悔が強いからだと私は思いました。

 

原作は、作者東村アキコさんの自伝です。

自伝とは、自分の人生や体験を元にしたお話のこと。

 

東村アキコさんは、恩師日高先生にしたことを後悔しながら生きています。

私は不義理をしたまま離ればなれになってしまって、ああ、まずかったなぁと思いながら生きてて。

引用元:このマンガがすごい!Web

今まで自分に良くしてくれた先生に対し、当時の東村アキコさんは逃げてしまった。

今なら先生の言っていたことも理解できるが、当時は分からなかった。

本当は直接伝えたいけれど、自分が本心を言えるようになった頃には、先生はいなかった。

個人的に残酷だと表現された理由は、こういうことなんだと思います。

 

あなたには大事な人がいますか?

ちゃんと自分の気持ち、伝えられていますか?

誰しも、後悔することあると思います。

そういう気持ちを揺さぶる映画になっているんじゃないかと、私は考察します。

 

“許されない嘘”が教えてくれる、後悔と向き合う大切さ

『かくかくしかじか』に描かれた“許されない嘘”とは、主人公・明子(東村アキコさん)の深い後悔の表れでした。

漫画家になるという夢を語りながら、絵を描かなくなってしまった大学時代。

本音を伝えられず、嘘をついて地元を離れたあの日。

どれも、恩師・日高先生のまっすぐな想いに応えられなかった自分への悔いがにじんでいます。

原作に明確な答えは描かれていませんが、そこにあるのは「誰にでもある後悔」と向き合う姿勢

だからこそ、多くの人が共感し、胸を打たれるのではないでしょうか。

嘘をついた明子が残酷だと感じたのは、自分の弱さを見つめ直したから。

観終わったあと、自分の大切な人の顔が浮かんでくる。

そんな映画になっているんじゃないでしょうか?

——映画を見て答え合わせしてみてください。

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