奥平大兼の演技は、なぜこんなにも心に残るのでしょうか。
奥平大兼さんは、映画「MOTHER マザー」で演技未経験・初オーディションという異例のデビューを果たした俳優です。
母親とともに社会の闇へと落ちていく少年という、非常に難しい役を見事に演じました。
この記事では、奥平大兼さんのデビュー作、代表作「かくしごと」を振り返り、なぜ彼の演技が評価されるのかひも解いていきます。
奥平大兼は演技未経験でデビューした俳優
数百人がの中から選ばれました。
また、演技未経験で母親とともに社会の闇へと落ちていく少年という、とても難しい役を演じています。
(出典:TOHOシネマズ 「MOTHER」ページ)

私自身、家族の空気や感情の変化に敏感な環境で育ちました。
なんだか「MOTHER」を観ていると、言葉にされない感情の重さが胸に残っています。
さらに、当時高校生で役作りのために10kg以上の減量に挑んでいます。
その姿勢と演技力が評価され、新人賞を総なめという結果になりました。
- 第30回 日本映画批評家大賞 新人男優賞
- 第63回 ブルーリボン賞 新人賞
- 第44回 日本アカデミー賞 新人俳優賞
- 第94回 キネマ旬報ベスト・テン 新人男優賞
- 第75回 毎日映画コンクール 日本映画大賞
ただ、これだけの評価を受けながら、本人は当時こう語っています。
うれしいけど、プレッシャーも凄かったです
引用元:スポニチ
華々しい結果とは裏腹に、戸惑いと不安の中で演じていたことが伝わってきます。
奥平大兼の演技が自然体に感じられる理由
奥平大兼さんの演技が「感情移入しやすい」と言われています。
その理由は、自然体だからでしょう。
その根拠は、本人はインタビューです。
もともとそこまで緊張しない性格かもしれないです(笑)。むしろ大事なシーンが近づくと、早くやりたい気持ちが大きくなるタイプで。
引用元:Yahooニュース
この言葉を見て、「感情を作りにいかないから自然に見えるんだな」と腑に落ちました。

例えば、人と話すときに無理に言葉を足すと、かえって不自然になりませんか?
映画の中でも同じで、作ろうとしない感情ほど伝わるのかもしれません。
「MOTHER」や「かくしごと」でも、共演者との空気感を事前に共有していたそうです。
相手をよく観察し、その場の空気を受け取る。
だからこそ、画面の中で浮かず、自然に溶け込む演技になるのだと感じます。
奥平大兼の演技力が明らかになった「かくしごと」
映画「かくしごと」では、奥平大兼さんが主演を務めています。
(出典:かくしごと 公式キャストページ)
制作陣が最も悩んだのが、主人公・大塚京のキャスティングでした。
製作陣はキャスティングにもっとも悩み、熟考を重ねた末に、若手俳優の中で傑出した演技力を持つ奥平にオファーしたという。
引用元:映画ナタリー
奥平大兼さんが演じる主人公は、自分に引け目を感じている引っ込み思案な高校生。
クラスの人気者である女の子が気になる男の子です。
役を説明せず、その瞬間の感覚で存在しているからこそ、奥平さんにしか出せない空気感なんだとおもいます。
本人は役作りについて、こう語っています。
僕、役作りをあまりしたことがありません。
基本は現場で考えています。ネガティブな意味ではなく、その場で感じたことしか出せないし『その時々の感覚を信じてやるしかない』というスタンスなのかもしれないです引用元:ホミニス
感情を積み上げるのではなく、その場で感じたものを信じる。
この姿勢が、奥平大兼さんの演技力として評価されていくのです。
☆「かくしごと」に出演している他の俳優さん
奥平大兼は「演技が上手すぎる」と言われる理由
ここまで奥平大兼さんについて調べていると、「演技が上手すぎる」という声が本当に多く見られました。
その理由は、自分が演じる人物の立場を、きちんと理解しているからではないでしょうか。
例えば、映画「雪風」で演じた役についても、人柄や立場を丁寧に言葉にしています。
井上は若く、「雪風」の乗組員ではなかったところから始まるキャラクターで、現場の出来事を目に焼き付けながら吸収していくような立場です。
井上という役は言葉少なで、じっと場面を見つめることが多いんですけど、先任伍長(早瀬幸平)がいるときは特にその視線が“観察する目”になっていた気がします。引用元:Yahooニュース
実在する人と同じように、役と向き合い、しっかり分析しているから役柄を的確に捉えることができているのかもしれませんね
私はインタビューを読むたびに、奥平大兼さんは「人をよく観ている人」だと感じます。
だからこそ、派手に目立たなくても、大事な場面で自然と視線が集まるのでしょう。

それは、私が映画を通して学んできた「人の存在感は静かなところに宿る」という感覚と重なります。
まとめ
奥平大兼さんの演技を観ていると、演技力という言葉よりも先に、人間そのものを感じます。
未経験から始まり、自然体のまま積み重ねてきた時間。
その一つひとつが、まるでスクリーンに滲み出ているようです。
この記事が、あなたが奥平大兼さんの作品を観る、小さなきっかけになりますように。



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